2015年9月24日

災害被害前提の設計必要/埼玉大学大学院理工学研究科 齊藤正人教授

倒壊しない建築はあり得ない--埼玉大学大学院理工学研究科で地震工学を研究する齊藤正人教授は、「絶対にないことはない」という不確実性を前提としたレジリエント構造の必要性を強調する。「ゲリラ豪雨や地震など、いつか来ると分かっていながら対応が後手に回っている災害は多い」とし、倒壊や浸水といった災害被害を前提とした設計「プログラマブル・ストラクチャー」が必要と語る。

2015年9月1日

SIPディレクター 京都大学防災研究所教授 中島正愛氏に聞く

 2014年から始まった国家プロジェクト「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP、内閣府)」では、10項目の課題について、5年後の社会実装を視野に入れて、産学官のメンバーからなるチームで研究開発に取り組んでいる。その一つ、「レジリエントな防災・減災機能の強化」は、「予測」「予防」「対応」の3つを柱に、最先端の科学技術を集結した研究開発が進められている。社会実装を確かなものにする出口戦略の一つとして、全国に散在する中核大学を拠点に、その地域における災害発生直後の被害予測とそれに続く被害実態把握を刻々とオーバーラップさせながら、災害に迅速に対応するシステムの構築などが考えられている。このプログラムのディレクターを務める京都大学防災研究所教授で、日本建築学会会長の中島正愛氏に意図や今後の展開などを聞いた。